講演内容
野毛大塚古墳は世田谷区野毛1丁目25番に所在する、5世紀初頭に築造された全長82mの帆立貝形古墳です。平成初期の発掘調査で、後円部墳頂に4基の埋葬施設が確認され、多種多量な副葬品が出土しています。とくに鉄製武器が豊富で、関東最古級の甲冑や、多くの刀剣類、そして多様な型式の鉄鏃が特筆されます。本講演では多様な鉄鏃型式のうち、所謂鳥舌鏃、二重腸抉鏃、短頸鏃について検討と考察を行いました。
講師プロフィール
1993年東京都世田谷区生まれ。明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了、修士(史学)。同大学院博士後期課程在学中。2020年度より現職。専門は考古学、弥生~平安時代の弓矢について。