講演内容
スーパーでは乳酸菌入りの食品がチルドや菓子、飲料としてたくさん売られています。乳酸菌と一言で言ってもたくさんの菌種があり、各菌種にヒトの個人に相当する株があります。売られている食品の間で使用している株はほとんど違います。これは発酵するための性質や食品に付加価値を付与する機能が株毎によって違うからです。今回は多様な乳酸菌の存在とその収集がどれだけヒトにとって大事で価値があるかお話します。
講師プロフィール
2001年東京農業大学の農芸化学専攻で微生物を研究して博士号を取得。その後、国立遺伝学研究所や東京理科大学でバイオインフォマティクスを研究し、2007年に東京農業大学に講師として戻る。菌株保存室 (現 微生物リソースセンター) や醸造科学科、環境共生学専攻で学部生や大学院生と乳酸菌の研究を始め、現在は生命科学部分子微生物学科と微生物リソースセンターに所属。