| 「Save the life」― スクーリングリポート | ||
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| ***** 愛する人の命を助けよう!***** | ||
日 時: 2004年7月10日(土)10:00〜12:30
場 所: 国士舘大学(柴田会館・2F) 講 師: 田中秀治先生(国士舘大学スポーツ医科学科教授、医師、医学博士) 受講者: 8名・NHK取材班3名・eカレッジ2名 | ||
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心肺蘇生を学ぼう(スクーリング実技)の様子をリポートします
(1)蘇生法の必要性
平成12年度の死因は第1位=悪性新生物、第2位=心疾患、第3位=脳血管疾患、第4位=肺炎、第5位=不慮の事故です。心臓が停止してから2分以内に蘇生を始めると蘇生率は90%、3分だと75%と時間の経過とともに低下していくのでBLS(一次救命措置)が重要になってきます。 BLSとは倒れた人の近くにいる人が、措置を行うことで、 1)倒れた人の耳元で大きな声で呼びかける。(呼吸、脈の確認) 2)手伝いを確保すると同時に救急車の要請を依頼する。 3)気道を確保し、8歳以上は人工呼吸(12回/分)、心臓マッサージ(100回/分)を開始する。ACLS(第2次救命措置)に引き継ぐ迄続ける。ACLSは専門知識を有する人がおこなえる措置のことです。 | ||
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(2)AED(全自動式除細動器)の使用
![]() 1.除細動の有用性 ・目撃者のいる心停止によくあるリズムは心室細動(VF)である。 ・VFに対する最も有効な治療は電気的除細動である。 (VFの場合、CPRだけでは正常リズムに戻せない) ・除細動の成功の可能性は、時間が経過すると急に減少する。 ・VFは放置すると数分以内に心静止(asystole)になる。 2.一般市民の使用条件 ・医師(専門的知識のある人)がいない ・薬事の許可が下りている機材である ・AEDの講習会を受けている ・患者の呼吸がない | ||
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(3)日本の救命措置に対する保護法
・刑法第37条(緊急避難時) 救命手当は、「社会的相当行為」として違法性を問われず、故意もしくは、重過失でなければ法的責任はない。 ・民法698条(緊急事務管理) 悪意または重過失がない限り、善意で実施した救命手当の結果に救命手当の実施者が被災者などから責任を問われることはない。 | ||
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(4)実 技 1.倒れた人を見つけた! 1.耳元で大きな声で呼びかける(意識の有無・呼吸確認) 2.応援要請・救急車の手配をしてもらう。AED(全自動式除細動器)の手配。 3.確認事項 | ||
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・心臓停止・・脈の欠如、または心音が聞こえない。 確認場所(のど仏から左右に指2本のところ) → |
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| ・呼吸停止・・胸郭運動の欠如。 | ||
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2.気道確保、人工呼吸、心臓マッサージの開始 1.気道確保(3種類ありますが、状況に応じて対処) | ||
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・下あご挙上 ひとさし指と中指で下顎を引き上げる。反対の手は額にあて補助する。 注・頭を無理にそらせない。 ・下顎の柔らかい部分を圧迫しない。 | |
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・下顎挙上 頭や頸椎にけがの疑いがある場合は、顔の上側に座り両手で下顎のみを引き上げる。 ・片手親指を口の中に入れ、これを持ち上げ気道確保する。頸部のけがにはおこないやすい。 | |
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2.呼吸の観察 ・気道を確保したら、耳を相手の鼻にあて、胸の上に手を置いて、見て、聞いて、感じて、4,5,6 観察しながら時間をはかります。(10秒以内) 3.反応の観察(循環のサイン:10秒以内) ・人工呼吸に対する体動などの反応の有無により心臓が動いているか確認します。 1.人工呼吸を2回したのちに心臓が動いているか確認する。 2.息(呼吸)の確認。 3.咳をしたり、むせたりするかを確認。 | ||
4.人工呼吸の開始![]() |
←ポケットマスクの説明をしている講師 真剣に聞き入る受講生の皆さん→ |
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![]() ・ポケットマスクをしっかり患者にあてる。この時、親指とひとさし指はCの字を作りマスクをしっかり おさえる。残りの中指、薬指、小指はEの字を作り、下顎にあて気道を確保する。→ ・12回/分を目安に行う。 | ||
![]() 5.人工マッサージの開始 ・押す位置の確認 みぞおちの上、指2本位のところに両手を重ねて置く。 | ||
![]() ・押すときは直角(右図)に押す。 8歳以上は 約100回/分 圧迫の深さ3.5~5.0cm 1〜8歳は 約100回/分 圧迫の深さ胸郭の1/3 1歳未満は すくなくとも100回/分 圧迫の深さ胸郭の1/3 28日未満は 約120回/分 圧迫の深さ胸郭の1/3 | ||
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3. AED(全自動式除細動器)の使用 機械の音声に従って実施する。 1.ADEの機能と特徴 ・心リズムの自動解析 ・VH(心室細動)か無脈性VTかを確定 ↓ ・無脈性VTの判断基準 ↓ ・脈拍が成人で180回/分以上+幅広いORS |
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2.AEDの解析を障害するもの
・ラジオ電波 ・トランスミッター ・レシーバー *ECGのアーチファクトになる。1.8m以上離べき *携帯電話を20p以内に近づけない(誤作動する) 3.電極パッドの装着時の注意 ・電極パッドは指示通り右肩と左側胸部の2か所に確実に添付する。 (右肩→心臓→左側胸部のように心臓をはさむ) ・近くにニトロダーム(添付剤)のような添付式の薬剤がないか確認する。 (見にくい物があるので、注意をはらう→爆発した例がある) 4.AED使用時の注意点 ・胸毛の剃毛(器具の箱に入っている) ・ネックレスの除去、時計の除去 ・貼り薬の除去 ・ペースメーカーの存在 5. AEDを指示どおりに通電する前に、周囲の状況を確認する。(患者から離れる) AEDは簡便になったとはいえ、除細動器の持つ危険性はまったくかわりない。操作が簡単であるから といって、安全性は実施者が認識していなければならない。 | ||
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(5)まとめ ・救命の連鎖が全てうまく連動したとき、心臓発作、脳卒中、突然の心停止に対して、最大限の力を発揮します。 ・大事な命を助けるのは今倒れた人のそばにいるあなた!です。 ・恥ずかしがらず、今日勉強したことを実践しましょう。 (6)先生の一言 ・受講生の皆さんは蘇生法をやったのは今日が初めてですか?普通なら、今日の実技に慣れるまで2時間はかかるのに、スムーズに動作ができていてびっくりしました。第一回の講義の後に実技をしたので、心構えができていたのかな?皆さん、すばらしいです。 (7)受講生の講義を受けた動機 ・農大の公開講座を受けていた時にこの講座を知った。 ・子供会の手伝いをするようになって、役にたつと思ったから。等 (8)編集後記 蘇生法は何度か受講しているので、どんな蘇生法をするのかとても興味がありました。まずびっくりしたのは、受講生がテスト用紙とにらめっこをしていて、先生に質問する事項を確認していたことです。この講座は、講義とテストと実技の三本の柱で構成されていて、先生の熱心さが伝わってきました。 | ||
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実技は2体の人形を使い、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方をおこないました。ポケットマスクを見た時は「これなら
人工呼吸をスムーズにできる」と実感しました。ポケットマスクはベルトに装着できるようになっています。 とても有意義な講義でした。 |
![]() レールダルメディカルジャパンKK http://www.laerdal.co.jp/ | |
| 大事な命を助けるのは今倒れた人のそばにいるあなた!です。 | ||
| スクーリングリポート取材、写真 石川 容子 | ||